HIGH OUTPUT MANAGEMENT

less than 1 minute read

『HIGH OUTPU MANAGEMENT』を読んだ。
マネジメント系のビジネス書では有名な本みたい。
著者はアンドリュー・S・グローブというインテル創業者の方。

この本自体は1995年に書かれたものなので、25年以上前なので、結構昔の本ではあるが、 この本を通して思ったのは、時代、会社、組織の細かいところは変わったが、マネージャーの仕事の根本というのは変わっていないという感じだった。

マネージャーのアウトプットとは

マネージャーのアウトプットとは何か?という問いに対して、ある中間管理職グループは以下のような答えがでた。

  • 判断と意見
  • 方向づけ・指示
  • 経営資源の配分
  • 間違いの発見
  • 人材育成と部下の開発
  • 教育訓練コースをこなすこと
  • 製品計画の立案
  • 競技の結果に基づく、約束事や、やる気

しかしこれらはすべてActivityであって、アウトプットをあげるために”なす”べきことだ。

そしてマネージャーのアウトプットとは以下のように書いてある。

マネージャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

今では、よくいろんなところで、チームの成果がマネージャーの成果ということが語られてるけど、25年前はあまり提唱されてなかったのかも。
むしろこの本から広まったのかな?

情報収集と共有

マネージャーの1日の大部分を情報収集と共有に使われる。
1日にいくつものミーティングに参加し、そこで意思決定をしていく。
それがマネージャーとしての期待役割なので、心得ていかなければならない。
特に技術職として、ものづくりしてきた身としては、最初にこれに対する心のスイッチ切り替えておかないといけない。

ミーティングはマネージャーにとって大事な手段

ミーティングはプロセス中心のミーティングと使命中心のミーティングと2つに分かれる。
プロセス中心のミーティングとは、プロジェクトの定例ミーティングや1on1といったもの。
使命中心のミーティングとは、突発的にある、ある目的に対して開催されるミーティング。

ピーター・ドラッガーは時間の25%以上を会議で過ごすようなら、それは組織不全の兆候だと言っていたが、
組織不全の兆候は、人が25%以上の時間を、使命中心ミーティングで過ごすときに現れるとのこと。

プロセス中心のミーティングが多いということは、組織が健全に進んでいる状態である。

意思決定

意思決定するときに、以下の6つを自問自答するといい。

  • どのような意思決定をする必要があるのか?
  • それはいつ決めなければならないのか?
  • 誰が決めるのか?
  • 意思決定をする前に相談する必要があるのは誰か?
  • その意思決定を承認あるいは否認するのは誰か?
  • その意思決定を知らせる必要がある人は誰か?

このあたりの軸はよく考えるポイントではあるが、しっかりPICを立てたり、期限を決めることは重要ではあると思う。
あと自分は、割と影響が少ないものや、メンバーの気分を尊重したいようなときは、あえてPICや期限を付けないようにしている。

あとがき

次は気になってたNETFLIXの『NO RULES』という本を読む。
NETFLIXという会社がどう成長してきたか、どういうところがユニークな組織なのかが書かれていて面白そう。